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待って居た男のchiyoのレビュー・感想・評価

待って居た男(1942年製作の映画)
3.5
2014/6/8
長谷川一夫の役名が「昨日消えた男」と同じ文吉で、続編かと思いきや全くの別物。が、今回もコメディ色の強い時代劇で、どちらかと言うとミステリ度は前作よりも高め。勿論、文吉とお光を演じる山田五十鈴の掛け合いも健在!なんだけど、文吉に対するお光の威勢の良さが前作より薄れているような気がして、そこが個人的に残念だった。ただ、その代わりと言うか何と言うか、目明かし・金太を演じるエノケンこと榎本健一が大活躍。勝手に抱いていた厳つい印象とは真逆のコミカルさ、「親切に教えてくれてありがとう」の繰り返しがどんどん癖になってくる。ラストも、文吉とお光と金太の三者三様な立ち位置が面白く、全てを知る観る側は楽しくてしょうがない。でも、ベルさんにハマった者としては、ちょっと苛められ過ぎた感のあるお光が可哀想かな(笑)。ちなみに、元々の目当てだったデコちゃんは、今回はなかなか出番が多め。
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