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Wの悲劇のmiraのレビュー・感想・評価

Wの悲劇(1984年製作の映画)
4.0
人のいないカットにどれだけ余韻が残せるか。物語の終わりに薬師丸ひろ子が家から出て扉を閉めてからほんの数秒だが、誰もいないカットがある。何もない部屋、それまであった出来事に物語を見ているから余韻が残るのだろうか。それとも、ローアングルで、光の入り方で、それまでのカットの積み重ねによるもので、といった理由だからだろうか。ひとつにその前のカットで薬師丸ひろ子がジャンプしてポスターを剥がすシーンが、その余韻のカットとは正反対に画面が騒がしいからだろうか、と考えてもわからないことばかり考えてしまった。
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