とうがらし

Wの悲劇のとうがらしのレビュー・感想・評価

Wの悲劇(1984年製作の映画)
3.3
カーテンコールも芝居のうちよ

舞台女優の卵が、大物女優スキャンダルの片棒を担いで孵化する話。

「ブラック・スワン」+「オープニング・ナイト」
前半、よくある演劇系青春映画で古臭く感じるが、後半、骨の髄まで女優の魂が宿ってる三田佳子が、ジーナ・ローランズばりに狂気を発動してから面白い。
映画演技と演劇演技を使い分けるって大変だな…。
蜷川幸雄は演出家役で出演して、蜷川節の自虐ネタがある。
警察と救急隊員は、なんですぐ到着できたの?(笑)

まだ幼さが残る薬師丸ひろ子を、実際の芸能リポーター陣の前に座らせることで、記者会見がリアリティを増して、彼女が女優として一皮むける瞬間がみえる。
ドキュメンタリー性を包含する、あの状況を作り出した演出は秀逸。
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