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Wの悲劇のJのレビュー・感想・評価

Wの悲劇(1984年製作の映画)
4.2
時代感じるとこもあるけど、薬師丸の好演が光る名作。メタ構造にもある人物の死をきっかけに急に深みが出てくる。

割と長回しが多いので
来るであろうクライマックス、舞台上で大拍手を浴びる薬師丸とそれを観客席の1番後ろから見つめる世良の切り返しには勝手にかなり期待値を上げていた。
あそこでは、二人が最後に言葉を交わした夜の公園で世良が薬師丸の顔面を打ってから、世良が別れの花束を抱えてその舞台を観に来るまでの葛藤が世良の顔に溢れ出すはずだったが、世良は軽い調子で微笑むだけで、それはちょっと違うんじゃないかと思った。
それかそこに至るまでにもう少し世良にもスポットを当てて、何を決めてそこに来たのか分からせておく必要があったのかも。
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