【覚書】
1999年に世界最高峰の自転車レースである
ジロ・デ・イタリア
ツールドフランス
この2つのレースの勝者となり、未だ唯一、誰とも肩を並べないダブルツールの覇者、マルコ・パンターニの生涯と、プロスポーツ業界の金と薬物についてのドキュメンタリー映画。
ランス・アームストロングの「疑惑のチャンピオン」に引き続きの鑑賞。
プロスポーツの世界ではプレイヤーは駒。
そう思う。
でも、それにしても。
あの山をひとりで登り切ること、それを通して興った熱狂は嘘じゃなかったと、思うんだけれど、その熱が激しいほど、裏切られた、騙された、と思う心理ももちろんわかる。
生きているアームストロングには批判的に、
死んだパンターニには同情的に、
それぞれの映画が作られているように思う。
ただ、誰よりも早く、誰よりも高く、
16歳の少年の目をもったまま、大人になる事はできなかったんだなぁ。
「プロになったから自転車は辞める」
死んだ後にこの言葉の重みがわかる。