スターウォーズのスピンオフ作品として製作されたこのローグ・ワン。
EP4のオープニングロールを丸々映画化した内容で、
ジェダイもライトセーバー戦もないという、これまでにない作風のスターウォーズ作品となっているのが特徴。
それ故にキャラクター達は等身大の人間キャラが多く、それでいてスターウォーズらしくない部分も感じられた(だからこそスピンオフ作品としての色合いがあったとも感じてる)。
スカリフの戦いは宇宙戦と白兵戦の同時進行となっており、興奮と緊迫感が途切れない迫力あるシーンが続き、自分としては大満足。
ただ、出来ることならもう少し殺伐とした絶望的な展開があれば良かったかなとも思い、その辺りは少々期待以下だったかも。
ラストはEP4へと見事に繋がる展開であり、40年ぶりにあの世界観を再現し繋げる流れは感動した。
本作は映画単体としても非常に見ごたえのある作品であり、主人公ジンとその父親ゲイレンの親子話はこれまでのスターウォーズ全7作どれよりも優れた出来だと感じた。そしてキャスリーン・ケネディの「スターウォーズは愛と喪失の物語」という言葉は本作でも的確に描かれている。
見終わった後には間違いなく「新たなる希望」が見たくなるであろう、「希望」を繋ぐ傑作でした。