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桜ノ雨のYBSMPのネタバレレビュー・内容・結末

桜ノ雨(2016年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

ボカロ曲「桜ノ雨」を題材にした高校青春映画。2年の未来、3年のハル、その他合唱部メンバーを中心にしたお話。

★★★★
合唱部が金賞に向かって努力している描写
★★
恋愛要素
合唱部の花火鑑賞会の描写
コンクール直前に桜ノ雨に選曲を変える描写
未来の母が入院している描写

・合唱部が金賞に向かって努力している描写
合唱曲が桜ノ雨ではなくても、金賞に向かってバラバラながら努力するシーンは、部活の大変さ、歌うために必要な基礎代謝の鍛え方などを知ることができて、泥臭さを感じた。

・恋愛要素
薄め。未来と部長ハルはあらすじ通り「恋のような何か」で終わってしまう。副部長ルカとハルの関係性も明確なシーンは少ない。

・合唱部の花火鑑賞会の描写
単純に陽キャのノリ?というか...歌で仲良くなるのはいいとしても、幽霊部員が突然みんなの前で歌ってみんなも歌ってめでたしはちょっと納得できなかった。勢いが大事かも。

・コンクール直前に桜ノ雨に選曲を変える描写
あの瞬間、金賞よりも楽しさを、歌わない後悔よりも歌った喜びをとったことになる。それは裏返しに今までの努力を無くしたということでもある。合唱部の大体が桜ノ雨を歌いたいと思っているシーンはあれど、全員それですぐ納得するか?という疑問が残る。劇中で未来が部員と摺合せしているシーンはなく、完全にハルと未来の内輪の結果と見れてしまうため、感情移入しにくい。

・未来の母が入院している描写
中盤で助かることが確定し、合唱後には登場しない。未来の理解者としての登場になる。ストーリーに絡みがあんまりなく気になってしまう。

以下感想
部活青春物として気になる部分以外はとてもいいと思う。歌う楽しさ、辛さ、基礎の重要さがわかる。だがそれ以外がちょっと苦しい。「桜ノ雨」はとても良い曲なのは理解したが、その描写のために歌う予定だった曲が蔑ろにされているのも気になってしまう。
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