小さな兄弟の小さな冒険。
家路の途中で兄弟を待ち受ける様々な出会い。
暖かい街の人々。厳しい現実。
そしてちょっぴり大人になった日。
……なんて内容がこの邦題からは感じられるし、ポスターからパッと目に入る可愛らしい幼い兄弟の姿は、なんだか微笑ましい。
しかし実際はそんな映画ではありません。
兄弟が大人たちから受ける、観ると胸が締め付けられる程の仕打ち。大人なら簡単に出来ることが出来なくて、誰かの些細な親切で解決出来ることが解決しなくて、子供の無力さが、残酷に感じてしまう。
原題は「JACK」。
これは10歳のジャックが、大人になる決断をするまでの話です。
