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おろちのあーのレビュー・感想・評価

おろち(2008年製作の映画)
3.0
わたくしと楳図かずお先生との出会いは、
嶽本野ばら氏の小説「鱗姫」でした。

そこで紹介される「おろち」の姉妹の話が気になり、漫画を探したのがキッカケで
おろちも他の短編集も買い漁りました。
ちなみに読んだ事あるのは短編集のみ。

楳図先生は、美しい少女と、
人間が誰しも持っているであろう、醜さ。の描き方が良い。
どう言う心理で(心が)歪んでいくかに、
生唾を飲むのだ。

おろちは、不思議な力を持った歳をとらない美しい少女だ。
彼女がどこからきて、何故他人の人生を見つめるのかはわからない。

おろちに出てくる「姉妹」「血」の2つのストーリーを融合させたこちらの映画。

中越典子さんが光っておった。
静かな狂気。

あとお洋服素敵。

同じ立場になる筈だった姉妹が、事実を知った時にどう心が歪んでいくかが見ものだ

ああ。人間って恐ろしい。



ちなみに短編集を買い漁ったのがもうひと方。

伊藤潤二氏。
こちらも美しい女性たちと、状況設定ホラーが秀逸で、ぶるぶるしながら読んだものである。頭の中を覗いてみたいご仁である。
あー

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