あか

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のあかのレビュー・感想・評価

2.5
端的に言うとこの映画は
映画としての出来がよろしくないと思った。
そして、アニメと比較して、どうも残念な評価となる。

まず、不穏さ、怖さが本当に足りない。
この点が非常に残念。
仕方ないけど、一つのセリフに情報量が多く、話が急展開。解説気味な台詞回しがとても目立つ。

キャラが薄っぺらい。
特にトウジ達友人キャラの必要性を理解し難い。
妹の話とか、アイスのバーのシーンとか
この映画には全くいらないと思う。
要するに、旧劇観てた人向けな演出が甚だしく、媚びているように感じた。
(カヲルくんの引っ張ってる感溢れる演出もひっかかる)

あと申し訳ないが、リツコって必要なのか?
彼女の葛藤を見るシーンがまずないし、
映画を見る限り、ただ解説キャラというイメージしかない。
彼女にはかなり深刻な背景があったぞ。

金の匂い演出は序から引き続き存在している。
あえて缶のラベルを見せるカットは冷める。
第3新東京市という架空の世界に、現実のものが何度もわざとらしく出てくるのはよろしくない。

今思うと、序の方が旧劇に忠実で、
破は派手目でわかりやすいなと思った。
エロカット演出にも変化あり。萌え系?(旧劇の方が性癖やフェチを感じた。)
某坂本真綾のよくわからんキャラのよくわからん擬声語。(シリアスシーンでのにゃん、ハックシュンとか。旧劇じゃあり得ない。)

上述のように色々と文句をつけたくなるような所が多い。
結局のところ、展開の大筋や重要シーンがアニメとだいたい同じということで、
総じて退屈という評価になる。
終盤でやっと話が動いたことが救いだった。


個人的にはアスカに求めていたのは、
身体のラインを見せるカットではなく、
ワンピース着た姿での登場だったんですが。。。
あか

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