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僕と世界の方程式のKtkTのレビュー・感想・評価

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)
4.5
こういう映画どストライク。
色彩と音楽が美しい。
自閉症と診断された主人公。唯一心通わせた父の死後は数学を通して自分が特別であることを証明することが全て。そのために出場した数学オリンピックの選考合宿で出会ったチャン・メイとの交流を通して徐々に心を開いていくっていう話。
自分は特別だと思ってたのに同じように優秀な人たちに囲まれた環境にいって落ち込む感じが高校上がりたての頃の自分と被る。
数学に秀れていることが全てという観念の象徴的存在として描かれるルークと、主人公にとっての手を握るこという行為の特別性の描き方がベタだけどたまらなく良い。主人公を支えてくれる人たちも完璧超人の良い人ではなくて、それぞれに抱えてるものがあって、それぞれが自分の支えを探しながら生きている感じもまたグッとくる。
ありがちだけどやっぱり好きな話。ヒロインのチャン・メイも最初芋くさい印象だったのに気づいたら惚れてた。いい映画だ。
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