いや、正直ガッカリだ。
地球外生物が地球を襲い、人類が対抗する…こういった王道シナリオのSF大作群の中では、前作インデペンデンスデイは頭一つ抜き出た傑作だった。
多方向、多くのキャストの目線から描かれる"アメリカが被災する日"の描き方がとても上手で、もちろんこういったジャンルなのでご都合主義、無理のある描写、がないこともないのだけど、どうにかその"リアル"の中に収まることには成功していた。
さて本作…単刀直入に言うと、とにかくその"リアル"の要素が一切削がれてしまった作品に成り下がってしまっていた。
"あり得ない"を"あり得る"に見せる努力が、作風から感じられなくなってしまった。兎にも角にも要所要所がわざとらしい。
設定からして仕方ないのかもしれないが、まるで趣旨のことなる近未来SFだ。これじゃ、インデペンデンスデイじゃない…