戦場太郎

インデペンデンス・デイ:リサージェンスの戦場太郎のレビュー・感想・評価

2.5
「USA!!! USA!!!」しにいったのに肝心のUSAが今ひとつだったという実に残念な作品。20年前のあの興奮を期待していくと間違いなく肩すかしを食らってしまう。

なぜか? 答えは簡単。前作にあったあのブッ飛び加減が全く足りないのだ。
米国の独立記念日を全人類の独立記念日とすげ替えてしまうようなUSAパワーがない。そりゃそうだ。前作でエイリアンを撃退して、全世界は一つにまとまってしまったのだから、米国をわざわざ担ぎ出すまでもない。
エイリアンのマザーシップにマックからコンピューターウイルスをブチ込んだりしないし、これでもかと言うほど破壊される世界諸都市を見せつけることもない。これでは満足度も下がるというもの。

そして、頭の悪さが足りない分、丁寧になっているかというとそうでもない。シーンの切り替えは計算され尽くしているとは言えず、結構雑な部分があるし、前作で出来ていた登場人物の描写も、今作ではずいぶんと控えめになってしまっている。

せっかく、インデペンデンス・デイの名を使うのだから、もっとクレイジーな話にして欲しかったのだが、これでは一般的な侵略SFに収まってしまう。次回作があるっぽいので、そちらでマッドがマックスしていただきたい。

あと、追記。シャルロット・ゲインズブールが出演しているので、ファンの人は是非探してみて欲しい。
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