このレビューはネタバレを含みます
あー、私の言いたいこと、進撃の巨人の諌山って先生がブログで全部言ってくれてる〜
そうなんだよなぁ…
映画と原作は別物なので、素直に映画を楽しめばいいんだけど…でもラストをああいう風に（イジメが原因で人格破壊）しちゃうと、もおヒメアノールじゃなくなっちゃうんだよねぇ。
森田はいじめられる前から、自分は人とは違うこと（人を絞め殺すことで性的快感を得る）を知っていて、「みんなの普通と自分の普通が違うだけ。どおして殺しちゃダメなの❓」なんて平気で思ってる。だから映画の森田みたいに、女性を襲ったり、無関係な家に押し入ったりはしない。（誘われて…というのはあったけど）ただユカの首を絞めるのを邪魔する奴だけ無計画に殺していくのみ。
考えすぎかもしれないけど、殺す正当な理由にするために、わざと凄惨なイジメに耐えてたんじゃないかと…。それくらい元々殺したくて仕方なかったひと。でとそんな彼も、本当は普通でいたかった、普通に戻りたいってシーンがラストにあって、あーーーってなる訳で。
なので、多くの人が感動して涙した？ラストシーンは、ナンジャコリャ？？てなっちゃっいました。
確かに監督のおっしゃる通り、内面を描いて原作通りに終わるには、丁寧な描写が必要でそれでも誤解されたかもしれない。映画的にはこの方が良かったのかな。皆さん、いたく感動されてるみたいだし。
私も真っ白な気持ちで（すでに恐怖場面がトラウマ化してるので無理だろうが）もっかい見たい。
前半後半と全く異なった真逆の内容の構成もおもしろいし、何より俳優さんの演技が素晴らしい。
佐津川さんは初めて見たけど、男性陣、悶絶ものの可愛さと大胆さを巧みに演じてて良かった。最近テレビでよく見る朝ドラ系の清純派女優さん達よりよっぽど魅力的。存在感からなんとなくこの方は、映画女優さんなんだなぁ、と思った。
濱田さん、いつもの良い人キャラで岡田にぴったりと思って見てたけど、森田との距離感が抜群で、最後まで森田を憎み切れずにいられるのはこの方の巧みさゆえだと思う。
ムロさん、安藤さんにはちょっとキレイすぎると思ってたけど、映画とはポジションが違うので、気に成らず。面白すぎです！
そして、森田役の森田さん。今までも残忍な役が多かったし、凄い事は分かっていたので、今回も驚きと感動ありがとうございます、て感じです。
感想の中には、俳優経験が少ないから気負ってなくていいとか、元々の悪そうなイメージと合ってて自然だとか書かれてますが、森田剛さんは、純真無垢な少年も、普通の特徴のない青年も、常に奥行きのある表情で、緻密にそして自然に演じてられてます。今後も映像の世界での活躍期待してます。
ということで、色々書きましたが、やっぱりすごかったので満点です❗️
