ヒメアノ〜ルの作品情報・感想・評価

「ヒメアノ〜ル」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

稲中の古谷実がシリアスバイオレンス系に転向して以降の同名漫画が原作。
原作とは意図的に焦点をズラして描いてるらしいので、既読者の印象は結構違うんだろうけど、少なくとも未読だった自分としては物凄く好きな作品です。この評価は今後原作読んだとしても変わらないと思う。それくらい衝撃を受けたし、一作品として完成している。

本作は二重構造になっている。
前半はいつもの濱田岳といつものムロツヨシによる、ゆるーい童貞ラブコメだ。
底辺そのものの童貞会話をしたり、ムロが恋した女の子が何故か濱田岳に惚れるファンタジーじみたラブの展開が40分続くが、コメディに慣れ親しんでいる二人の掛け合いが絶妙で程よく面白いので特に飽きることもなく楽しめる。
……ただし本作のメインは後半、サイコパスの森田剛が暗躍を始めてからだ。前半でもそこそこ不穏な雰囲気を漂わせていた森田くんが40分過ぎた頃に現れてやっと『ヒメアノ~ル』のタイトルがポップするのが真打登場って感じで大好き。今までのはアバンじゃ。
予告CMもこの形式を踏襲していてよく出来ている。

その森田剛のサイコパス演技はハマりすぎている。『13人の刺客』で実写シグルイの殿様かってくらいの狂気を見せてくれた稲垣五郎に並ぶキチガイっぷり。ゴローちゃんが辞めてしまった今、森田剛はジャニーズ事務所で一番キチガイの似合うアイドルと言える。
森田くんが演じる森田くんって躊躇いもなく殺しに来る唐突さが怖いんだよね。完全にリミッターが壊れちゃってるからこその容赦なさ。
主にやってることを列挙しても、

・口封じに殺そうとした男女を鉄パイプで滅多打ちにして返り討ち。(セックスシーンと交互に描写される悪趣味極まってる演出が最悪に最高)

・証拠隠滅のために雑に放火してアパートの他の住民まで焼死。

・強姦殺人を繰り返し(生理中だと知ると露骨に嫌な顔で萎えてるのが生々しすぎて吐き気がした)、帰ってきた家の旦那も惨殺して放置したまま食事。

・警官を殺して拳銃を奪う。

・とりあえずストーカー行為を咎めた男に発砲。死ななかったからストーキング行為のためにそのまま拷問。

と行き当たりばったりなのにどんどんエスカレートしているのが恐ろしい。
基本的にダウナーで全てを諦めているからこそ「俺は何をやってもいい」と開き直る思い切りが成せる凶行。マジで森田剛が乾いていて狂ってるんじゃないかと不安に思うほどの熱演だ。
でも根本はいじめられっ子がキレてネジが外れた”だけ”の存在だから、最初からヤンキー丸だしで恐喝してくる不良にはカッター取り出すくらいのささやかな抵抗しか出来ない弱々しさなのが物哀しい。世界一か弱いシリアルキラーだろう。

物語終盤、森田くんの凶行は濱田岳たちの身にも及ぶが、そこからラストシーンまでが圧巻の展開。
思わずノスタルジックな気分に浸ってしまいながらも、どこまでもやるせない結末には愛おしさすら感じてしまった。
前半はともかく、後半は胸糞悪かったりキツいシーンばかりではあるけども、この不思議な感覚のために何度も見返したくなるし人に薦めたくなってしまう魅力を持つ秀作である。

超絶オススメ!!
森田くんに恐怖をかんじる
こういう人道で近づいてきたらもう塩かけるしかない
ムロツヨシいい感じに腹立つおもしろい
やすき

やすきの感想・評価

3.8
森田剛の普通の人なのに違和感がある雰囲気、これぞサイコパス。
日常に悪魔は潜んでいる。
ムロツヨシ、お前いいやつだな
つよ

つよの感想・評価

2.0
森田剛の殺人鬼役が凄い。狂気。
でもこんな映画を作ろうとするのはどういう神経なんだろうか。

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V6はあんまり知らんけど森田剛すげぇってなった。いや濱田岳もムロツヨシもすごいんやけど。
サイコパスを題材にした映画もいじめを題材にした映画もたくさんあるし、ストーリー自体はありきたりなんやけども、この映画は描きたかったんは普段表向きは「普通」に見える人が持つ潜在的な狂気な気がします。婚約者との生活の為に簡単に森田を殺す決断をする女性、電話越しに心無い言葉を平気でかける女性、そしていじめられない為にいじめに加担した岡田。そういう人たちがきっと森田のもう1つの人格を表面化させてしまったんやろうなぁ。
普段見るからにヤバいやつな安藤が助かったことと最後犬の為に森田があの結末に陥るあたり、意味が深いなと思います。
badhabid

badhabidの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

年末年始まとめて見た中の一本。
とにかくムロツヨシのキャラが濃かった…。
サイタマノラッパー主演コンビの出演にテンション上がってたら二人とも割と酷い死に方しててツラ…。
濱田岳ほど童貞の役が似合う役者もそういないと思う。可愛くて童貞カミングアウトシーンで思わずガッツポーズ。
V6の、キラキラしたアイドルの森田剛しか知らなかったから純粋に新たな魅力を知った感じだった。こういう役も出来るんだ。
無感情の、「お前いたっけ」にはゾクッとさせられた。
むらた

むらたの感想・評価

4.8
タイトルの入り方が天才的すぎる

森田くんは変わらずそこに居たんだなあ
どんな人でもそっち側に行くことはあるという悲劇

わんちゃん……わんちゃん……………
とし

としの感想・評価

3.9
2019年4月13日 #ヒメアノ〜ル 鑑賞
#古谷実 の原作コミックの映画化。#ムロツヨシ と #濱田岳 の2人がメインの前半では平和なゆる〜い展開だったのに、タイトルが出てからの展開が180度変化してからが本筋です。#佐津川愛美 の体当たりの演技もいい。 #森田剛 の「お母さん、麦茶」が忘れられない!

全員の演技に圧巻
濱田岳冴えない役はまるし森田剛も多重人格サイコ意外とはまってる

ムロのおかげで怖すぎなかった
r1ace

r1aceの感想・評価

4.0
ただの胸糞映画では無い。
誰しも、そっち側に行く可能性があるって事よ。
どんな極悪人も、最初っから極悪人ではないからな、
あんな環境ではそりゃ歯車が狂うわ。
…学生時代の、あの謎の嫌な空気を思い出した、
あーいう連中って本当に笑えない事で笑いやがるよな。
あの雰囲気、思い出すだけでイライラするわー。

しかし森田剛がこんな演技できるとは…いやー驚いた。
ナチュラルに怖かったぞ、ラストも見事。
濱田岳の安定のヘタレっぷりも凄い、
童貞あるあるのオンパレードはやり過ぎw
そんな彼も終盤、よー頑張ってたなエライ。
あと正直、序盤からムロツヨシが何かやらかすんじゃないかとヒヤヒヤしたw

小さなツッコミどころもあるけど、
それを忘れさせる何かがある傑作かと。
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