Kana

ヒメアノ〜ルのKanaのレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
4.7
ものすごく胸糞悪い内容なのになぜかもう一度観たいと思ってしまう…とにかく快楽殺人鬼森田を演じる森田剛くんの驚異的な怪演に、目が離せかった。

森田の言動は共感できないし理解できないし、しちゃいけないんだけど、それでもやっぱりラストシーンはあまりにもショックだし、悲しいし、やるせない気持ちでいっぱいになってしまった。森田剛くんの声色の使い分けも凄くて、『お母さん麦茶持ってきて』の一言だけで胸が締め付けられてしまった。
99分という短い時間で笑いと狂気と悲しみといろんな感情でごちゃまぜになってしまうのがこの映画の凄いところ。最初の30分のコミカルなラブコメから残りの60分で、タイトルバックが出てきて一気にサイコスリラーに一変する瞬間めちゃくちゃ鳥肌がたった。

あまりにも恐ろしすぎて、一人暮らしの女子が夜1人でみるのはあまりおすすめできないけど、もっとこの映画の凄さが広まってほしいと思うくらい、衝撃的な作品でした。
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