野元ミナギ

戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章の野元ミナギのレビュー・感想・評価

3.8
素晴らしかった。
個人的には、圧倒的にシリーズ1の傑作。

不格好だが綺麗な伏線回収、そして歪だが美しい物語の着地。そんな感じ。
B級ホラー界のエヴァと言っていいだろう。

悔やまれるのは「オカルト」をまだ見ていない事。雰囲気である程度はこういう事なんやろな…と理解できたが、オカルト視聴後であればもっと熱い展開だっただろう。

仲間を想う一心で、かなり過酷なミッションに立ち向かう田代。
そして、君の名は状態での復活を遂げる2人。
男勝りな女の子がタイプなので、身体が戻るまでの市川さんの演技に完全にやられました。
パワーアップした工藤の手は、我々を爆笑へと誘う。ぬ~べ~?違うね、どっちかと言えばゴッドハンド洋一だろ。
ぶっとんだ展開や映像なんて、最早気にならない。シリーズを見始めた時は、まさかこんなに物語が繋がる事を、こんなにも工藤と市川のキャラに愛しさと親しみが生まれる事を、想像も出来ていなかった。

コワすぎを愛する全B級好きよ、紛れもなくこれがコワすぎシリーズの終着である。ホラーモキュメンタリーの傑作である。
野元ミナギ

野元ミナギ