野元ミナギ

幸せへのまわり道の野元ミナギのレビュー・感想・評価

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)
3.9
心が暖かくなる映画。
聖人のテレビスターが、記者として取材にきた主人公の複雑な親子関係を修復するキッカケを与えていく話。
長い沈黙を破って話してみたら、実はこうだったんだ…と新たな事実が出てきて誤解が解けていく…みたいなのが定番だけど、この映画に関してはそのまんま真っ直ぐ向き合って、ちゃんと「許す」ための精神を鍛えていく様な話で、綺麗事なだけでは無いところに何となくリアリティがあった。ただそれと同時に「許せたとしてもそんな簡単に綺麗な関係にまで修復できるかなあ…」という映画らしい疑問も生まれつつ。
トム・ハンクスの表情やセリフだけで納得感が生まれるので、引き込まれた。1分間の修行のシーンはグッときたなあ。
そしてこれぞハートフルコメディ!と言う様な、クスッと笑える綺麗な伏線回収で見事にオチをつけたラストシーンもだいすき。
野元ミナギ

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