BOB

5時から7時の恋人カンケイのBOBのレビュー・感想・評価

5時から7時の恋人カンケイ(2014年製作の映画)
3.5
フレンチでアメリカンな恋愛ドラマ。

NYマンハッタン。小説家を目指す青年が、一目惚れしたフランス人の人妻と、5時から7時の関係となる。

"I think that there are two forces on Earth you never want to be fighting. One is Mother Nature.The other is love."

不倫ドラマとはいってもドロドロさはなく、爽やかさすら覚える大人の純愛ドラマ。文化的な価値観の違いからもう一つ乗り切れない所もあったが、主人公が小説家ということで言葉選びが洒落ていること、マンハッタンの風景が抜群に良いこと、愛についてや子を持つ親について考えさせられる内容があったことにより、最後まで飽きることなく鑑賞できた。

アメリカとフランスの恋愛観の違いが興味深かった。フランスでは、不倫のことを"5時から7時までの関係"とも呼び、夫婦同意のもと家族ぐるみの付き合いをすることも珍しくないらしい。この慣習を見られたことが一番の収穫だった。米仏文化比較の観点で言えば、アメリカはビールで、フランスはワインで利き酒をするシーンも印象的だった。

ワンランク上の大人への通過儀礼を描いた、童貞喪失もののような話にも思えた。

ヒロイン・アリエル役のベレニス・マーロウ。どこかで見たことがあると思っていたが、『007 スカイフォール』のボンドガール・セヴリンだった。大人の余裕を感じさせる、とてもお綺麗な方でした。

「子供と離れることは、自分自身失うこと。」

"Now how can you be a sensible parent and not feel warmly towards someone who adores your child? That is practically anti-social."

478
BOB

BOB