禁煙促進映画「コンスタンティン」に並ぶ、禁酒促進映画。
酒乱ダメウーマンがクレイジーサイコおじさんと戦って更生していく物語。
ガワはスペクタクルな展開なんだけど、実際に映し出しているのはすごくミクロな現実で、それらがシンクロすることで描かれる世界が突飛なんだけど身近にも感じられる不思議な感覚。
オスカーは女を殴る最低な野郎として、なんかパッとしないジョエルもなかなかのサイコ野郎。
グロリアが突き飛ばされても全然助けようとしないし、ラストはオスカーがどうなってしまったかわかってるはずなのにテレビに映ったグロリアを見つけて微笑んでるしどうしようもないクズ。
ポスターから受ける印象からは予想できない展開だから、そこが拍子抜けしちゃう人は低評価になるのかな?
あと「なぜ?」に意味を見出すような映画ではないのでそこはファンタジーということで。
グロリアが布団を好んでたり、使ってるPCが富嶽三十六景だったり日本かぶれな節があって、怪獣の出現場所が日本だったら完璧なのになぁと思ってたら、どうやら当初は日本を舞台とする予定だったみたいでそこが惜しい。
こういう突飛な設定のジャンルミックス系は大好きなので最高でした。
この監督の長編作品は3作観てるけど、どれも私のツボにハマる。