ボーン

サウスポーのボーンのレビュー・感想・評価

サウスポー(2015年製作の映画)
4.0
【俺のすべてをぶつけるから受け止めてくれ】

ジェイクギレンホール主演ボクシング映画。人生のどん底。深い深い奈落の底に突き落とされた主人公の再起の物語。


怒りをぶつけて戦う(SWだとダークサイドに落ちそうな)ボクサーのホープ。その気分的というか、小手先とも言える不安定なスタイルは悲劇的な事件を巻き起こしてしまう。
絶望の淵に立たされ、連鎖的に次々と悲惨な運命に。
そこから、自分と向き合い、一から自分の戦闘スタイルと生き方を組み立て直す日々が始まる…

「遅すぎることはない」というテーマを汲み取った。
どんなに絶望的であろうと自分と向き合って、原因から根本的に直す。
そうすれば必ず明るい未来がくる。
起こしてしまった事件はゼロにはならないけれど、前を向いて精進するしかない。
気づけたなら大丈夫。
<夜明け>が待っている。


中盤、「解体」の文字が出てきて、
『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』がよぎった。
意識しているのかな。

ジェイクおじさんがいると作品にのめり込んでしまいますねやっぱり。
今回も役作りは徹底され、肉体の仕上がりも完璧です。
ボーン

ボーン