〜本当の最高は、ひとりじゃできない〜
美食の街パリを追われた天才シェフ。
料理は完璧、人生は挫折。すべてを懸けて三ツ星に挑む!
キャッチコピーの通り、傲慢で完璧主義のあまりトラブルばかり起こす主人公シェフのアダム(ブラッドリー・クーパー)が新たにロンドンで三ツ星を取るべく再起するストーリーです。
が!私はかなり後半まで、人としてどうかと思うようなこんな面倒くさい奴が本当に美味しいものを作れるのか?と思いながら観てました。案の定、しっぺ返しもあったり。
キャストはみんな魅力的な面々ばかりで、ユマサーマンやエマトンプソンとかも出てて飽きることはなかったですが。
ただ、主人公は過去に酒と女とドラッグ漬け、ロンドンでの同僚やライバルシェフがタバコを吸ってるシーンがあるのですが、タバコ吸ってて味がわかるのかしら?と疑問を感じたりして。美味しんぼの海原雄山なら、速攻クビにしてるはず笑
🍽美味シーン🍽
レストランが舞台の料理映画ですから、それはもう美味しそうな、かつ、様々な美しい料理が登場します。イタリア・ローマの名物パスタ・カチョエペペや、ラム肉のサンド、ブイヤベース、レストランの賄い料理のパイなど、食べたくなる料理がたくさん。
素敵だなと思ったのは、同僚シェフでシングルマザーのエレーヌの娘の為にアダムがしぶしぶ焼いたバースデーケーキ。ピンク色の、バラのブーケの先のような丸い美しい形のケーキ。娘も「鬼が焼いたケーキ」と憎まれ口をききながらも、満足そうに食べていました。
他にもライバルシェフのリースが、アダムの為に作ったオムレツも惹かれました。アダムがこれまでの自分を反省し、目が醒めるきっかけになる料理です。