てん

64 ロクヨン 後編のてんのレビュー・感想・評価

64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)
3.7
前編から続けて視聴。後編は前半の伏線をきちんと回収してくれて序盤からがっつり引き込まれた。
事件にきちんと解決があり、一定のカタルシスがあったのもよかったが、何よりよかったのは前編から丁寧に積み重ねた組織の腐敗がきちんと活きてくるところだと思う。中盤、一旦解決かと思わせた後に続くやるせないシーンの数々。劇的な物語だけではうまくいかない、生っぽさがこの作品の良さなのだと感じた。そして、そこが魅力だからこそ、ラストの公衆電話からの着信が陳腐に映ってしまった。
不満はあるものの、これぞまさに邦画というか、日本らしさが詰まっているところ魅力でもありうんざりするところでもある、そんな映画だった。
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