【1969年キネマ旬報外国映画ベストテン 第4位】
ゴダール作品。ベルリン映画祭コンペに出品された。
すじはあってないようなもの。遺産相続のために車で出かけた夫婦が遭遇する地獄の道行き。『さらば愛の言葉よ』と似ている気がする。
序盤の渋滞長回しが凄すぎる。渋滞をずーーーっと追っていき、その原因の場所まできたときのショック。
神を名乗る男と白塗りの女、エミリー・ブロンテとルイス・キャロルなどなど難解な描写が続く。
『俺たちに明日はない』的な悪魔の道行きなんじゃないかと思った。神を名乗る男は本当に神であって、悪魔の夫婦を止めようとしていたのかも。
終末論的な一作ではあるのかな。週末(Weekend)=終末であり、人類が破滅に向かう道程をシニカルに描いているのだと思う。
ゴダールらしいけど最近のやつに比べればまだ分かる。とにかくすごかった。