みおこし

ウェット・ホット・アメリカン・サマー(原題)のみおこしのレビュー・感想・評価

3.7
80年代のサマーキャンプを舞台に、今となっては超豪華キャストが揃ったカルト作品。世界観といい、ストーリーといい、80's好きとしてはたまらない作品なので超絶オススメです!
夏の締めくくりにはぴったりでした〜!

1981年、8月。サマーキャンプに子供達の指導員・カウンセラーとして来ている面々は、仕事そっちのけで恋にバカ騒ぎに大はしゃぎ。いよいよ最終日を迎え、それぞれが目標を達成するべく奮闘するが...。

ポール・ラッド、エイミー・ポーラー、エリザベス・バンクス、そしてブラッドリー・クーパーと今をときめくスーパースターがみんなかなり癖のある変な役で出てくるだけでも眼福の極み(笑)。皆さん一世を風靡する前だけあって、どこか初々しいのがまた良かったり!
おバカ騒ぎしたい放題のサマーキャンプの面々の1日を描いているだけなのに、こんなにも郷愁を誘う作品も珍しいなと。『アメリカン・グラフィティ』とかお好きな方はツボだと思います!今思えばくだらないことで一喜一憂していた学生時代、でもそんな毎日こそが誰にとっても尊い宝物に変わってゆくわけで。作中に登場するキャラクターみんなが、今日中に彼女を作るだとか、舞台劇を成功させるだとか、とても小さいことなんだけど当人にとっては一生モノの大切な経験。若さゆえの必死さがとにかく愛おしくて、青春時代が胸に蘇ってくる...。そんな映画でした。

シュールなギャグも盛りだくさんで、ポール・ラッドは昔から真顔でアホなことを普通にこなしてしまうキャラクターだったんだなと再認識(笑)。エイミー・ポーラーもやりすぎスレスレの爆笑演技が最高でした!

たくさん笑えて、最後はなんだかとってもほろ苦い気持ちになる青春映画でした。これはカルト作品になってドラマ化されたのも納得!!
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