エレスマン

雨にゆれる女のエレスマンのレビュー・感想・評価

雨にゆれる女(2015年製作の映画)
3.2
出だしから、青木にはどうしても凄味が出ないと思って観たが、たぶん、それ程までの緊張感は、求められていなかったのだろう。
ヒロインも、おとぎ話から出てきたような設定だ。
テレビもない倉庫暮らし。
雨音が二人を包み、寡黙な二人の感情を、音楽が紡いでいく作風は素晴らしい。
光の捉え方が巧みで、雨上がりのシーンでは、湿り気まで感じる程だ。
ただ、もう少し二人の関係性の描写が無いと、ラストが生きてこないように思う。