福福吉吉

コンフェッション 友の告白の福福吉吉のレビュー・感想・評価

3.0
◆あらすじ◆
インチョル、ヒョンテ、ミンスの3人は幼い頃から仲が良く、それは大人になった今でも続いていた。保険屋のインチョルはヒョンテの母のゲーム賭博店に火災保険に入ってもらったところ、彼女から誰かに放火されて保険料を貰いたい旨の独り言を聞く。インチョルはミンスを連れて、彼女のゲーム賭博店に放火しようと訪れる。しかし、事態は思わぬ方向へ向かっていき...。

◆感想◆
ストーリーのテンポは良く、登場人物は多いですが個性的で把握しやすいので、最後まで飽きることなく観ることができました。

ストーリー最初にインチョルたちの中学卒業時のエピソードを描いてから現在でも仲の良い状況を見せていて、3人の繋がりの深さを示していて、ほっこりしました。

しかし、保険屋のインチョル(チュ・ジフン)は以前から保険金詐取を働いており、金回りの良さの反面、かなりイリーガルな人物として描かれていて、本作の毒の部分を担当していたと思います。

一方、ヒョンテ(チソン)は堅実で清廉な人物であり、消防士をして妻子を養っており、違法な賭博店を経営している父母と縁を切っています。正直、綺麗すぎる人物ですが、インチョルと対になる人物として描かれているように感じました。

そして、ミンス(イ・グァンス)はひょうきん者で少しお馬鹿ですが友達思いの好人物として描かれています。

ストーリーはインチョルの悪知恵が原因となって、3人全体に関わる大きな事件が発生し、3人の心は離れ、大きな溝となってドロドロの展開となっていきます。3人は警察や保険調査員に疑われ、3人はそれぞれ思い思いの行動を起こしていきますが、これが悲劇的で、どうしようもなく酷かった。

観終ってしばらく放心状態でした。
悪事は誰も救わない。
当たり前だけどそれを痛感する作品でした。

鑑賞日:2023年11月19日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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