スーパーエイプマン

無頼の谷のスーパーエイプマンのレビュー・感想・評価

無頼の谷(1952年製作の映画)
3.5
これはいかにも50年代西部劇。ラングらしい暗いニュアンスが含まれていて、黄金期の西部劇にあった均整が崩れている。男同士の友情もどことなく倒錯的な雰囲気を感じさせる。主人公の行動動機が最初から最後まで復讐を果たすことにある点や、マレーネ・ディートリヒ演じる怪しい女はいかにもフィルム・ノワール的。
オープニング・シークエンスの圧倒的スピードにも感嘆。