タカナリ

バリー・シール/アメリカをはめた男のタカナリのレビュー・感想・評価

3.6
CIAや政府と共に、麻薬や武器を密輸していた男バリー・シールの実話を元にした作品。

葉巻の密輸からCIAにスカウトされて偵察写真撮影。そこから麻薬王パプロ・エスコバルと接触し、麻薬の密輸で莫大な富を築き上げます。
これが実話というのが信じられません。バレそうでバレず、バレたとしても上手く逃げています。よくもこんなに上手くいったものです。
面白かったのが、金を稼ぎすぎて隠す場所が無くなってしまっていた事。こんなバカな話あります?家が金で溢れて困るって。
こんな悩み一瞬でも味わってみたいものです。

だけど順調なのは長くは続かず、いつかはボロが出てきます。
頭の悪い義理の弟、バリーを道具としか見ていない組織、自分勝手な事ばかり押し付ける麻薬カルテル。
バリーの手際が少し悪いのもありますが、上手くいかなくなったのはほとんどこいつらのせいです。バリーがどうなろうと知ったこっちゃない感じ。
この勝手さには腹立ちました。国に殺されたようなものです。

悪い事は確かにしていましたが、もう少し感謝されてもいい人物だったのではないでしょうか。