あべきょ

バリー・シール/アメリカをはめた男のあべきょのレビュー・感想・評価

3.8
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のテイストを下地に、トム・クルーズがパイロットを演じることで『トップガン』が上乗せされた感じの雰囲気。さらにメデジン・カルテルも登場し、「ナルコス」ユニバースを構成する作品でもある。それだけでも十分楽しめるが、80年代の冷戦下における中南米をめぐる国際情勢(※アメリカ視点)と、そこでのカルテルの関与などが結構分かりやすく説明されていて勉強になる。

いわゆるイラン・コントラ事件(武器の横流し問題)に象徴されるような冷戦情勢と麻薬カルテルの問題は、確かに考えてみれば同時期ではあるのだが、つなげて理解できていなかったので、「そこがそうなっていたのか」とすっきりした。
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