MCShinotch

バリー・シール/アメリカをはめた男のMCShinotchのレビュー・感想・評価

2.5
決してつまらなくはない・・・が、おもてたんとは少し違うというか、全体的にはトムクルーズの胡散臭スマイルと破天荒なドタバタ劇を楽しむピカレスクコメディといった感じだった

米国(CIA)が、共産主義との戦いのため武器を南米諸国に供給し、現地で民兵を訓練し、傀儡政権を取り戻すための裏工作を続けた結果、共産主義よりもさらに恐ろしい脅威を作り出してしまった、、、というような構造は冷戦終了後の対テロ戦争でも繰り返されていることだし、本来は社会派映画と言っても良い舞台設定のはず
が、本作の語り口はあくまで軽快で、こうした歴史的背景は純粋に物語を転がしていく仕掛けとして扱われる

エンタメとしては面白いけど、歴史モノとしては薄味なので後者としては期待しないほうが良いでしょう
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