キミシマユウキ

バリー・シール/アメリカをはめた男のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

3.6
航空会社のパイロットとして働いていたバリーシールはその腕を買われてCIAの秘密工作に関わる仕事を任されるようになるのだが…

『M:I』シリーズでお馴染みの
!!トム・クルーズ!!
主演でお送りする伝記映画。
監督は『オールユーニードイズキル』の
!!ダグ・リーマン!!
トムの爽やかな笑顔見たさに鑑賞。

「DEAだ!!身柄を拘束する!」
「ATFだ!!逮捕する!!」
「州警察だ!!」
「FBIだ!」

各捜査機関に追われた男、バリーシール。
そんな彼のぶっ飛んだ破天荒伝説を描くのが今作だ。
70’s〜80’sの古き良き時代を感じる音楽や荒い画質の演出、細部にこだわりが見えた。
2012年リリースHeavyの「What makes you good man」が終盤流れていたので雰囲気だけかもしれないが(笑)
とにかくこの男、とんでもなく破天荒なビジネスをして儲けまくる。
CIAの極秘任務だけでなく、独裁者ノリエガ将軍やら麻薬王パブロエスコバル!!
さらにはホワイトハウスまで!?
そんな重要人物だったの!?
それを飛行機操縦の腕だけでこなしてしまうのだから凄いのだ。

主演のトム・クルーズはピッタリ。
『トップガン』の頃から対して変わったように見えないのももはや石仮面の力じゃないかと疑ってしまうが、爽やかな笑顔で悪行をこなしていく姿は彼にしか出来ないなと不思議な納得が生じた。
ただ、もうお年なのでそろそろ
「若造」「今後成長株だな」
みたいなセリフを劇中聞くと違和感を覚えてしまうので今後は年相応の役を選んでいただきたい。
狡猾なCIAにドーナル・グリーソン。
『アバウトタイム』の純粋な青年から成長し、『フォースの覚醒』で闇落ちし、今度はCIAです。彼こそ成長株かな
あとは『ブレイキング・バッド』以来映画界にも進出しているジェシープレモンズがチョイ役で出演していた。

最後はまあ予想通りの展開になっていくのだが、こんな破茶滅茶な実話があるのかと思うとやっぱり伝記映画はやめられない。それにしてもこの時代のアメリカの迷走っぷりは素晴らしいな(笑)
アメリカにはめられたって方が正しいかな?
トム・クルーズは永遠にトム・クルーズだ。

伝記映画好き、パイロット好き、そしてお金のためなら手段を選ばない系イケメンを観たい方にはオススメの作品。