☆ネタバレなし感想:試写会時
(すぐに加筆してしまいました、すみません)
戦争を語る人が私の隣には居ない。生の体験を見て聴けるのはもう記録フィルムしかない。
ホロコーストについてもアイヒマンについても、予習はとくに必要ない。とてもわかりやすい導入だった。
白黒の記録映画部分とカラーのこの映画部分のつなぎが見事。当時、記録映画を観ていた人と同じことを体験出来るというしかけだ。なんというニクさ!
これはたくさんの人が見なければならないものだと思った。見なければならないのは、悲惨な体験だけではない。それが何かは観に行って己の心で感じて欲しい。
観るのがこの映画でなければならない理由、それはこの裁判をテレビで世界に放映しようと決めた人たちの物語だから。この視点で語られた事はあまりないのでは。
90分だったとはとても思えない程の内容の濃さだった。この上映時間なのは、忙しい人にも、飽きっぽい人にも、とにかくたくさんの人に見て欲しいから、なのではないか。