アイヒマン・ショー/歴史を写した男たちの作品情報・感想・評価・動画配信

「アイヒマン・ショー/歴史を写した男たち」に投稿された感想・評価

レナ

レナの感想・評価

3.3
アイヒマン裁判について学ぶにはいい映画だと思った。今では多くの人がホロコーストの事実を認識しているが、それがまだ一般に認知されていない時にTVで全世界に届けるということはすごいことだったのだろう。
しかし、アイヒマンの凡庸であることの恐ろしさと、TV制作陣の苦悩と、どちらかでいいからもう少し見せてほしいと思った。学ぶきっかけにはなるけど。
ホロコーストを題材とした映画は「シンドラーのリスト」や「ライフイズビューティフル」以来。

アドルフ・アイヒマン裁判を通じて、アイヒマンの様子や実像に迫り、ナチスの残党に脅されながらもテレビで中継、世界中に配信したプロデューサーのそこに至るまでの過程や努力が描かれる。

実際の記録フイルムと映画として描かれた部分が交錯して効果的に引き込まれる。
アイヒマン裁判が開催されたのは1961年ということは今年で60年という節目。
また、つい最近、「ファーストマン」を鑑賞していたが、人類の月面着陸と同じ年というのはこの映画を通じて知る。

欧米では裁判がテレビ中継されることがある。この裁判の前までは当時の東西ドイツでもホロコーストに関しては話をしてはいけないような雰囲気だつたというので、大きな歴史的な仕事だつたのは間違いない。

アイヒマンの生い立ちを見たかった気もするが、敢えて割愛したのだろう。
子煩悩で平凡な男が狂気により大虐殺に手を染める、それは誰にでも起こりうること。

「自分は他者よりも優秀に創られたと一度でも考えた者はアイヒマンと同じ地平にいます。
そして一度でも鼻の形や肌の色や信仰する神の違いによつて他者に悪意を抱いた者は理性の喪失が狂気への道と知るべきです。
このようなことから全てが始まったのです。」
.....最後のセリフ、思わずメモしました。
アウシュヴィッツで起きたことがあまりにもおぞましすぎて、アウシュヴィッツを知らない人に信じてもらえなかった事実を踏まえると、アイヒマンの裁判をテレビ放映することにどれほど大きな意味があったかよくわかる。ナチス残党による脅迫の恐怖や撮影スタッフそれぞれの信念に寄り添う描写はリアルではあるけれど映画としては地味だった。アイヒマン入門編として良かったと思う。
まゆ

まゆの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

番組の監督の目的に1本筋が通っていた。状況があなたを変える可能性があるんですよ、この人はあなたとは無関係な人間の形をした化け物ではないんですよという主張を感じた。その通りだと思った。
ドキュメンタリーを作り始める段階から既に結末は決まっていて、それを捉えるまで撮影を終わることはできないのが苦しいと言っていた人のことを思い出して、あそこまで表情に固執する意味も分かった気がした。だから放送する意味を見失ってた時のあの一言はとても響いた。
収容所の映像を見せる場面、これが作り話なわけがないと思った。事実を知って、答えは出なくても考えてみてほしい、因数分解していくと身に覚えのあるエッセンスが見えてくるはずだから、というメッセージとして受け取った。
共感性のないアイヒマンみたいな人間って結構いるからアイヒマンヤバいな…って特段思わなかった
はなび

はなびの感想・評価

3.7
イスラエルで裁かれる事になったアイヒマンの裁判を、世界へテレビ中継する。

子煩悩だった普通の男だというアイヒマンの顔を見たいと思いましたが、裁判中の顔を見ると、虚しいだけでした。
もっと追い詰められるのかと思ったら、苦しむのは、被害者側ばかりだった。 

あまりにも残酷な事実を流したけれど、ユダヤ人の方達がされた事が、事実だと広められた事は良かったです。
hinako

hinakoの感想・評価

-
記録映像がふんだんに使われていて
ちょっと見てられないようなシーンもあるけど
当時の映像を使ってる中では
比較的見やすいと思う

ナチは怖い
同じ人間だと思えない。本物の怪物だよこいつは!
実際の映像や資料映像も挟まれていて話が入りやすかったけど
入りやすいからこそ気分が悪くなってきて3回ほどに分けてみた
みんな観るべきものだと思う。

差別をなくしましょうって口で言っても無くなるわけがない
映像に残すってすごく大事。
実際の裁判映像と再現ドラマをうまく繋ぎ合せた秀悦なドキュメンタリー作品。裁判のテレビ放映権を得るまでの苦労や、放映したことによって脅迫され危険な目に遭ったことなども描かれている。最後のメッセージが心に響いた。

ナチス/ホロコースト関連17
法廷に立つ検事長フリッツ・バウアーがやっと観れた!
suzu

suzuの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何日かに分けて観た
アイヒマン裁判の実際の映像をうまく組み入れていてとても理解しやすい良作
メディアの活躍によってアイヒマン裁判が世界中で報道されたことでホロコーストの事実及び実態が広く知れ渡ったというのは驚きだった(アイヒマン裁判までは生還者が話しても信じてもらえなかったというのが)
アイヒマン裁判がイスラエル国内裁で行われた事に関する法的問題やアーレントについては触れられておらず、ユダヤの視点で描かれたドキュメンタリーに近い作品として観るのが良さそう。
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