アイヒマン・ショー/歴史を写した男たちの作品情報・感想・評価・動画配信

「アイヒマン・ショー/歴史を写した男たち」に投稿された感想・評価

いーた

いーたの感想・評価

3.5
中盤から味が出てきて、見入ってしまった。最初の方は「なんか軽いな…まさかこの調子で終わるんじゃないよな?」と不安になったけど。(映像表現について)

こういったことがあったという事実は実際に残された映像や写真、音声をみても「これはフィクションなのでは」と思いたいほど信じ難いもの。受け止めるのは難しいけど、過去を見て学ぶことに意義がある、と思う。これからもこの題材の映像作品を見ていきたい。

Netflixでアイヒマンを捕まるまでを描いた「オペレーションフィナーレ」が見れるよ。(突然の宣伝)
chiyo

chiyoの感想・評価

3.5
2016/5/7
1961年にイスラエルで開かれた「アイヒマン裁判」の裏側を描きながら、ガラスの向こう側にいるアイヒマンの表情を映し出した意欲作。前半は制作チームのゴタゴタがメインのように思えるけれど、後半で強制収容所に連行されたユダヤ人が証人として体験を語り始めると同時に、作品の質がガラリと変わる。そして、彼・彼女たちが解放後すぐに多くを語らなかったのは、ナチスに対する恐怖心や語ることで自身が再び傷付くからだと思っていた。が、「話したけれど信じてもらえなかった」という理由もあったとは!確かに、あまりに常軌を逸しすぎていて、信じ難い事実だけれど…。生死を問わず実際の強制収容所でのユダヤ人の映像は、アラン・レネ「夜と霧」を彷彿させる。アイヒマンが凡庸かどうかは分からない。ただ、その行いが間違っていたと微塵も感じていないことだけはよく分かった。
BoltsFreak

BoltsFreakの感想・評価

3.5
ホロコーストの実態を全世界に伝えるために奔走したテレビマンたちの話。
事実だと知りながらも受け入れ難い内容に集中力が続かなかった。
KO

KOの感想・評価

3.2
第二次世界大戦中に数百万人のユダヤ人を強制収容所に移送したゲシュタポ移送局長官アドルフ・アイヒマン。

戦後、逃走し名を変えアルゼンチンに潜伏。西ドイツの検事と、彼に協力したモサドにより身柄を確保され、イスラエルで裁判にかけられ有罪・死刑となった人物。この裁判は当時世界的にセンセーションと論争を引き起こしたらしい。

本作はそのイスラエルでの裁判のTV放送を通じてホロコーストの事実を世界に知らしめるべく奔走し、葛藤する男たちの物語。

世界が目を背けていたホロコーストの事実、それまで口を閉ざしていた被害者たちの証言とテレビ放送により世界中が知る事となる。

地獄を生き延びた被害者達の証言とナチスが行った犯罪の告発、人間とはここまで残酷になれるものかと思わせる記録映像を前にしても表情を変えないアイヒマン、彼の真実とは?


後に、アイヒマンテストとも呼ばれる心理実験においても証明されたらしいが、人間は誰しもある条件下に置かれると、他人への冷酷で残虐な行為を行うものらしい。

誰もがアイヒマンになりうるのだと、作品は締め括られる。
こういう映画を見ると改めて世界史の勉強やり直したいと思う。
もっとナチスやアウシュビッツ強制収容所のことについて知りたいとも思った。
ツツジ

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3.3
短めだから最後まで見られた。
何百万人殺しても人は生きていられる。
自分の手で殺したわけじゃないから?
それでも実際死んでるんだけど。
appleple

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3.0
「ショー」というタイトルとポスターのデザインから、勝手にコメディだと思っていたが、いやいやシリアスな内容だった。

アイヒマン裁判のリアルな映像と、戦後10年の生き延びたユダヤ人の別の苦しみが見てとれた。

「ハンナ・アーレント」
「顔のないヒトラーたち」
とセットでの鑑賞が分かり易くで良いかと。
キギ

キギの感想・評価

2.7
1961年に行われたナチス戦犯アイヒマンの裁判の放送の裏側を描いた映画。

アイヒマンと言えば、ナチスでヒトラーに次いで名前が知られますが、私はほとんど知らなかったので勉強にもなるかと思い鑑賞しました。

結果的にはアイヒマンがどんな男だったのかよく分からなかったな…。とにかくアイヒマンがなんの感情も示さない。だからただ淡々とした裁判でしかなくなってる。いや実際そうだったんだろうから仕方ないけど。

この映画では、裁判をテレビで放映するということに主軸が置かれていますが、それがそんなにドラマチックでもないから結構飽きました。ちょっと期待外れかな。
kirito

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3.2
【人ならざるもの】

自分が死ぬまでに行きたい場所の1つとしてアウシュビッツ収容所がある。
先日、後輩がドイツ旅行の際に訪れたそうだ。
異様な雰囲気で、もちろんガス室にも入ることができる。
遺品が多数展示されていて、目を引いたのは眼鏡だったそうだ。当時眼鏡をかけることができたのは一般人の中では少数の人たちであったとの説明をうけたとき、改めてその数に衝撃を受けたという。

ナチスが実施したユダヤ人虐殺は、歴史の中で誰もが学ぶものであるが、アイヒマンについては授業で習った記憶がない(もしくは単に覚えていない)。
しかし、映画界では毎年に1本のペースでアイヒマンが取り上げられることが多い、それだけ描きやすい人物なのかもしれないが。

本作は、アイヒマンが裁かれる裁判を撮影した男たちの物語。
半ドキュメンタリー的な側面もあるが、映画上の裁判の中に実際の映像(むしろ実際の映像の方が多い)が織り込まれているのが珍しく面白い。
他方で、裁判自体は退屈な部分もあるので、少し冗長に感じてしまう部分もある。

それでも、実際に使用される映像は夥しいほどの死体であり、これを何時間も見せられたら間違いなく気分が悪くなる映像だった。
しかし、その映像を片時も様子を変えず見守るアイヒマンという人物は一体どんな人間だったのかますます興味をひかれてしまった。

イラクとイランの戦争が勃発しようとしている今、改めて私たちは戦争の起してきた悲惨さを学ばなければいけないのだ。


2019.1.8
QTaka

QTakaの感想・評価

4.0
ナチス・ドイツの戦犯、アドルフ・アイヒマンの裁判を、世界中へ中継した人々の物語である。
このイスラエルにおけるアイヒマンの裁判は、様々な映画となって見ることができる。
(下記リスト)
これらの映画は、この映画の登場人物たちのように、今日においても、またこれからの時代においても、この裁判が暴き出した殺戮の真実、全体主義の姿を知ること、考えることの重要性を訴えている。

この映画の舞台に、哲学者ハンナ・アーレントもいた。
そのアーレントの著書『全体主義の起源』が見直されている。
ナチス政権下で行われた事を、事実として受け止め、何故それらが起こったのかを丁寧に考察したものだ。
アーレントは、「考えることで、人間は強くなる」という信念のもと、世間から激しい非難を浴びて思い悩みながらも、アイヒマンの<悪の凡庸さ>を主張し続けた。
今、これらの映画を通じて、「考える事」を始めなければいけないところに来ている気がする。
『暴力は権力が危うくなると現れてくる。』(ハンナ・アーレント)
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<一緒に観たい映画一覧>

スペシャリスト/自覚なき殺戮者 (1999)
UN SPECIALISTE, PORTRAIT D'UN CRIMINEL MODERNE

ハンナ・アーレント (2012)
HANNAH ARENDT

アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち (2015)
THE EICHMANN SHOW

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男 (2016)
DER STAAT GEGEN FRITZ BAUER/THE PEOPLE VS. FRITZ BAUER
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