がーこ

アイヒマン・ショー/歴史を写した男たちのがーこのレビュー・感想・評価

4.9
試写会にて鑑賞。

報道についての物語と思いきや、ファシズムについて、レイシズムについて、そして誰しも「そう」なりうるのだと訴える、そんな作品でした。

実際の裁判の映像を挟む事で、自分もTVの前で裁判の様子を視聴している市民のような気分になり、物凄い緊張感がありました。

生き残ったユダヤ人に対して、現在の報道や戦争記録に対して、とてつもない功績を残した、知られざる人達がいたのだと知るきっかけになったと思います。

自分には関係ない事、過去の事だと思って無視を決め込んだりしていないか。自分はアイヒマンと同じ地平線上にいないか。色々な事を考えさせられます。
こういう時代だからこそ、とても価値のある作品に思えました。


ルドルフ・アイヒマンが何をした人物なのか、予め調べた上で観たのですが、それだけでなく、彼がどういう経緯で逮捕されたのかや、あの時代のイスラエル国家について、イスラエル政府と裁判の関係について予習して行けばもっと楽しめたなと思いました。
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