試写会にて
結構淡々としているのかと思っていたけど、結構深い所まで入っていてよかった。裁判の撮影のためのプロジェクトを成功するべく、進めていく中でアイヒマンとユダヤ人を含む撮影チーム達の心情がみるみる溢れていき、すごい濃い内容だった。
今回の映画のように、アイヒマンに対するユダヤ人の辛い過去の憎しみなどの思いもあれば、ハンナアーレントのような考えもわかる。結局第三者には絶対わからない、解決しようがないからこそこのような映画が作成され続けてきているのかと思う。
今回のこの映画の監督とカット割がとても好きだった。特に、プロジェクトを進めていく準備のカットのテンポ感がとても面白くて個性的でありながら見せるところはじっくり見せてくれるので、見ていて飽きなかった。良い意味で癖もなく、内容がすんなり入ってきてよかった。
満足いたしました。