もっと評価されるべき映画。
ユダヤ虐殺の実行人=悪魔の男と
一心に戦ったテレビマン達の熱いドラマ。
作中の凄惨な実際の映像の中には
初公開のものをあったとか…
そのシーンはなかなかキツかった…
戦争やうがった状況下では誰でさえも
アイヒマンのように狂気の従属に
なってしまうのかもしれないということ、
また仕事という面においても
いろいろ勉強になるものがありました。
ラストの言葉は先の世代への警告。
5/11 新文芸坐にて二度目の観賞。
ほんと、この映画は観るたびに
気を引き締められますね。
今自分が立っている場所が
どこなのか、思想が何なのか
問いただされているかのようでした。
実は一度目も同じく新文芸坐さんで観たのですが
途中寝てしまい曖昧だったため
そのリベンジのために行きましたが
それ以上に得たものは多かったです。
フルヴィッツとミルトンの
微妙な関係性とそこに生まれる
えも言えぬ繋がりがいいですね。
撮影チームの自らの使命にかける
熱い想いにはただただ感動しました。
誰かと共に仕事をする、ということを
深く教えてもらいました。
今作のマーティン・フリーマンの役所は
あまり他出演作では観ないものでしたが、
しっかりと自分の使命を理解し
かつ彼にしか出来ない演技を全うしていました。
終盤のフルヴィッツとホテルのオーナーとの会話は
なんだか「グッド・ウィル・ハンティング」の
あのシーンを思い出しました。
今作1番の名シーンです。
やはり実際のアウシュヴィッツの
映像を使ったシーンはその絵の凄惨さゆえに
何度観ても強く胸にきます。
ですが僕自身としては出来るだけ
多くの人に観て欲しい作品での一つです。