キャトラーズ

アイヒマン・ショー/歴史を写した男たちのキャトラーズのレビュー・感想・評価

4.9
もっと評価されるべき映画。
ユダヤ虐殺の実行人=悪魔の男と
一心に戦ったテレビマン達の熱いドラマ。

作中の凄惨な実際の映像の中には
初公開のものをあったとか…
そのシーンはなかなかキツかった…

戦争やうがった状況下では誰でさえも
アイヒマンのように狂気の従属に
なってしまうのかもしれないということ、
また仕事という面においても
いろいろ勉強になるものがありました。
ラストの言葉は先の世代への警告。




5/11 新文芸坐にて二度目の観賞。

ほんと、この映画は観るたびに
気を引き締められますね。
今自分が立っている場所が
どこなのか、思想が何なのか
問いただされているかのようでした。

実は一度目も同じく新文芸坐さんで観たのですが
途中寝てしまい曖昧だったため
そのリベンジのために行きましたが
それ以上に得たものは多かったです。

フルヴィッツとミルトンの
微妙な関係性とそこに生まれる
えも言えぬ繋がりがいいですね。
撮影チームの自らの使命にかける
熱い想いにはただただ感動しました。
誰かと共に仕事をする、ということを
深く教えてもらいました。

今作のマーティン・フリーマンの役所は
あまり他出演作では観ないものでしたが、
しっかりと自分の使命を理解し
かつ彼にしか出来ない演技を全うしていました。

終盤のフルヴィッツとホテルのオーナーとの会話は
なんだか「グッド・ウィル・ハンティング」の
あのシーンを思い出しました。
今作1番の名シーンです。

やはり実際のアウシュヴィッツの
映像を使ったシーンはその絵の凄惨さゆえに
何度観ても強く胸にきます。
ですが僕自身としては出来るだけ
多くの人に観て欲しい作品での一つです。
キャトラーズ

キャトラーズ