94歳まで、生きてきて、しかも「楽しく」生きてきた人のいう言葉には含蓄がまったく違う。そんなこといわれたら、９４歳まで、生きるて、しかも「楽しく」生きた人にしか、そういう感情、体験はできないのかと思うけど、この映画(ドキュメンタリー)を見ることで、すこしでも日々の生活をそういった気持ちに近づけられるのではないかと感じた。
この作品のなかでは、大きく二つのポイントとそれに付随する大事な言葉にであった。
一つ目は、いかに人生を楽しめるか？
そのなかで、「センスがない人でも、着たい服をきて幸せならそれでいいじゃない」。他人の評価を気にして、楽しめないスパイラルに陥っていませんか？
もう一つは、いかに人生を終えるか？
昨今も話題になっている「終活」。それに対する一つの答え「人間は、なにも所有することはできない。すべて天からの借り物」。なるほど、天からの恵みでもなく、借り物。使ったらきっちり返す。この言葉は、終活だけでなく、今を生きる人たちにも大事な言葉なのではないか。特に「なにも所有することはできない」というところ。
最後に、好きな言葉「私は、お金がないから、葬式代をケチりたいから生き続けているの」。単なるジョークだけど、そんな理由でも生きてていいじゃないか。
