ぐり

ラ・ラ・ランドのぐりのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.5
あ、ハピエンではないのかな?ややハピ?
ミュージカル映画かと思ってたらそんなことなかった(前半だけ?)。ミュージカル風で恋愛モノで夢を追いかける系でちょっと芸術的で……ってなんか詰め込みすぎで統一感がなかった。ミュージカル映画ならミュージカル映画として最後まで振り切ってほしかったかな。急に踊り出すシーン、少ない!

良かったのは、2人の最後の夕食のシーン。お互い忙しいけど予定合わせて会えるようにしたいねって話してたのに、いつの間にか、昔からの夢を叶えてほしいと願うミアと安定のために入ったバンドを俺の夢だと言うセブの"夢"に対する価値観のズレがあらわになり口論になってしまった…という流れが本当にスムーズで、その自然な会話の流れで徐々にトーンが変わっていく様がリアルで怖かったです。

紫色の空や原色のドレス、色鮮やかな街並みが芸術的で惚れ惚れしました。プラネタリウムの空に飛び立つシーンや1人にスポットライトを当てて周りを真っ暗にする演出も斬新で、お洒落な世界観の映画が好きな人におすすめかな〜!と思いました。

夢を叶えるためには何かを失わなければならない。それは、そういう運命なんだと諦めるしかないのだ。と思いつつ、セブ(ミアも?)が回想でミアとの幸せな生活を思い浮かべるほどには未練タラタラじゃん…と思ってしまった(笑)最後顔を合わせた2人の表情が凄く切なかったです。全ての夢追い人に乾杯🍻
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