ベン家の帯

ラ・ラ・ランドのベン家の帯のレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.0
表現者として夢を追う2人。
セブ(ライアン・ゴズリング)はジャズピアニストとして成功し店を持つこと、ミア(エマ•ストーン)は女優になることを夢見る。
2人は次第に惹かれ合い付き合うことになるが、一方の成功をきっかけにすれ違い始める。
2人は幸せになれたのか?


▽以下、ネタバレ含む▽
春夏秋冬と進行して2人の関係性の変化を描いて行く見せ方が分かりやすいし、映像がビビットで視覚的にも楽しい。
最初の方はテンポが悪く感じて入り込めなかったんだけど、中盤からエンディングにかけてはめちゃくちゃ引き込まれた。
ジャスティン•ハーウィッツの音楽がめちゃくちゃ良くて、ラストシーンでセブがピアノを弾き始めてからの一連の曲(エピローグ)は最高で、音楽と映像をこんなにも一体化させて楽しませてくれる作品は貴重。

初めて見た時は、ラストでの笑顔の2人は「俺たち夢つかんだな」ていう顔で、かつての同志を讃え合ってハッピーエンドで終わったんだと思った。

でも見返してみると、どうも違うみたい。
ラストシーンでセブがピアノを弾き始めて始まる回想シーン。
あれは、ミアが考える”こういう人生もあったかな?”の妄想。
曲が終わり、旦那に「もっと聴くかい?」と問われ、我に帰るミア。
セブに惹かれながらも、今の人生のことを思い「行きましょ(we should go)」と席を立つ。
出口で足を止め振り返るミア
無表情のまま見つめ合う2人。
復縁を期待してじんわりと笑いかけるセブ。笑顔を見せるミアだが、すぐに表情を消して店を後にする。
復縁の可能性がないことを悟り演奏に戻るセブ。「うん。そっか。。」みたいな

いろんな解釈があると思うけど、かつては永遠の愛を誓いながら別々の人生を歩む様が色んな人に刺さる作品と思う。

【サウンドトラック1】
ジャスティン・ハーウィッツ / Mia &Sebastian’sTheme
しっとりした切ないメロディがすごく好き。
https://www.shazam.com/track/335341984/mia-sebastians-theme?referrer=share

【サウンドトラック2】
ライアン・ゴズリング / シティ・オブ・スターズ
哀愁漂うメロディ。テーマ曲もそうだけど、曲調的に幸せになりそうな雰囲気がないんだよね。
https://www.shazam.com/track/323903307/city-of-stars?referrer=share

【サウンドトラック3】
ジャスティン・ハーウィッツ / Epilogue
偶然セブの店に入ったミア。セブの「welcome to seb’s」から始まるエピローグ。この映画一番の見どころ。
https://www.shazam.com/track/335341982/epilogue?referrer=share