映画の感想

ラ・ラ・ランドの映画の感想のネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

 すごく綺麗なハリウッド賛歌だった。そういえば今回初めて知ったけど、ララランドってハリウッドの別名なんですね。

 どうでもいいけどミアさんはキャリア始めの数ヶ月を妊娠した状態で過ごしたことになるな。

 日本版のポスター、本国に比べてちょっとごちゃごちゃしてるかな〜と思ってたんですけど、劇中で本当にこのポスターみたいな画面切り替え方法が取られていてびびったと同時に好きになってしまった。

 「円満に別れるカップル」萌えを患ってるって、確か博士と彼女のセオリーあたりからずっと言ってるんですけど、今回ほど完璧に心にヒットしたのは観たことない。わかる、各自の夢を優先させてほしい。わかる、前向きな別れであってほしい。わかる、お互いを惜しく思っていてほしい。

セブの「大衆音楽はダメ! ジャンルの未来なんてくだらない! 俺は古典ジャズを救うんだ! 俺が本物のジャズを教えてやる!」っていうノリ、すげーリアルじゃなかったですか? あのタイプの男性知合いにいる。

‪キース(黒人ジャズミュージシャン)&現代音楽の戯画化とか高級レストラン雇われピアニストの戯画化、ズートピアのジュディの違反切符係の描かれ方と同じで「今の状況/職業が不満である」ってことを表すのには良いのかもしれないけど特定の職業以上のものを踏みすぎてるんだよな。以上の二つが戯画化されずにリスペクトを持って描かれていたら「セブは自分のこだわりのある気難しい男だな」程度になった気がするんだけど、実際これらが悪意を持って描かれている以上、製作陣はセブをイタいけど不遇の人として好意的に描きたいんだなあとしか理解できない。

‪あと二箇所ほど、字幕で「(無料でいただくなんて)それはダメよ」とか言いながら結局チップしか払ってないところあるんですけど、あそこって「それはダメよ」のあとに普通にありがとうって言ってタダで引き取ってるんですよね。誤解しそうになってしまう。

あとこちらのツイート(https://twitter.com/hinatakajef/status/819080869507760128)の「事前に観ておくと良いリスト」の回答的なものを以下に置いておくね。

『カサブランカ』『理由なき反抗』→劇中で言及
『雨に唄えば』→最後の回想シーンのセットの中でのダンス? それとも街灯で回るところか?
『サンセット大通り』『マルホランド・ドライブ』→わからない、どちらも舞台がハリウッド近くだから多分ロケ地が被ってる? 好きなひと相手に「こうなったらいいな」ってシーンを実際見てしまう感じはマルホランドドライブと似てるかもだけど、オマージュではない……と思う。
『バンド・ワゴン』→街灯の下のダンスかな。電飾が次々映るのももしかしてバンドワゴンかもしれん。‬
あと、個人的にみんなで住んでる家の中のダンスのカーテンのくだりがウェストサイドのマリアちゃんっぽいなと思った。
『巴里のアメリカ人』『ワンフロムザハート』『シェルブールの雨傘』→観てないからわからない。ただシェルブールの雨傘は章タイトルが確かそうだったはず。

追記:こんな答え合わせを見つけた。 https://vimeo.com/200550228?ref=tw-share

あとこの感想にめっちゃ共感してしまった。二人とも性格悪いよね。
http://fse.tw/2bdZa#all
個人的には「あなたの影響でジャズ好きになった!」みたいなところが無理でした

あと、他の方の感想見てて気づいたんですけど、これ秒速五センチメートルだね?!
エマストーンにめちゃくちゃ好かれた挙句に円満に振って未練を持たれるの普通に最高なのでララランドは男の夢映画として百点なんですけど、そうかこれは秒速五センチメートル……なるほど……。
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