キンキン

ラ・ラ・ランドのキンキンのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
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 自分には合わなかった。

 予告編でカラフルなミュージカル映画なんだろうな、って期待値高めすぎたのもあるだろうけど、ダメでした。
 試写会の場所による音響の弱さもあったかもしれませんが、本作は最後まで作品に入りこめなかった。前作の「セッション」も試写会で見たんですが、あの時と比べたら終演後の起こった拍手はまばらだったな。

 まず何がダメだったかって言うと、顔の表情が分かりづらい。オープニングからそうなんですけど、ミュージカルや舞台だったら、今誰々が歌ったり声を発したりって気にするじゃないですか?そう言う部分で殆ど顔の表情をしっかりとらえてないのがもどかしくてイライラしていました。照明も暗いし、どういう意図でやったのかとても気になった。引きの絵ばっかりだし。もっと、エマ・ストーンや、ライアン・ゴズリングの顔によって欲しかったな。楽しんでたり、笑ってたり、そう言うの見てるとこっちにも気持ちは来るし、頭に残るし。「あの笑顔が見たいからまたこの映画見よう!」とかで自分は映画を楽しんでいる部分もあったので、楽しめませんでした。その分、ミュージカルとして描いているんだなって分かっていたのですが、オープニングみたいな立地の特性を生かしたシーンを増やして欲しい。オーディションの男性の顔のドアップなんて求めていないです。
 Bjorkの「It's Oh So Quiet」のMV見たいに、楽しめると思ったんだけどなー。
 ってか、ああゆうショットばっかりするんだったら、別にこの2人をキャスティングしなくても良いんじゃない、と。
 そうそう、ほぼ2人意外の登場人物も全然パッとしないんだよなー。それに、あの人の方が歌が上手いって思った。

 ちょっとだけ背景に、フランス人の格好をした人が歩いてたのを見ると「フレンチ・カンカン」も意識してるのかなって思ったのですが、色使いの統一性も、カラフル、しか意識していないようだった。お菓子みたいな色味を感じさせたあの作品に比べたら、色彩で季節も感情も表してくれるのかなって思ったら、そんなこともなく…。
 天文台のシーンは良かったんだけど、正直あそこまでしなくても良いって言うか…。CGよりも、あの場所で踊る2人を見たかった。現実味あるじゃないですか?「美女と野獣」思い出したのに、残念。綺麗だけどさ。後々、好きにはなりそう。

 まあ、試写会っていう音響の設備による良し悪しってのもあるから、公開時に音響の良い映画舘で見たら?と提案するぐらい、気持ちは乗らなかったです。

 この映画と比べたら「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」は面白かったんだな。でも、この映画確か爆音上映で見て気持ちが乗らなかったのを思い出した。
 やっぱり、「ラ・ラ・ランド」は音とか関係無く自分には合わなかっただけなんだ。
 とりあえず、「フレンチ・カンカン」をまた見ようと思いました。
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