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ラ・ラ・ランドのKtkTのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっっっと楽しみにして来て、周りの評判も良くて、期待値めちゃくちゃ高かったのに期待を上回って来た。アカデミー賞っぽくは無さそうな話だと思ってたけどストーリーも結構アカデミー賞ものだった。衣装も美術も演出のタイミングもカメラワークも色使いもとにかく全部最高水準。
オープニングでいきなり桁違いの映画だと感じさせられる。そこで心奪われてからのドラマ展開も良い。恋愛の駆け引きをしてる所は楽しいし、それぞれの夢への向かい方も考えられてる。夢は叶うか破れるかだけではなくて、どこか逃げたように妥協する時もある。
そしてあの旅立ちラストはもう撃ち抜かれる。一瞬そこで子供出すか?!ってなるけど、効果的だったな。お陰でめちゃくちゃ楽しそうな回想シーンの映像なのにだからこそ泣きそうなくらい切なくなる。そこから『セッション』で締めるというね。なんか逆説的に考えると2人は恋愛関係というより『はじまりのうた』みたいな戦友関係な存在だったような気もしてくる。あの切り返し2カットで揺さぶられる感情の多いこと!
10年に一度の傑作とかそういう表現は全然大げさじゃない。技術的にも物語的にも最高峰。
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