王道にして前衛的。ロマンティックにして儚げ。懐かしいけど新しい。
現実と幻想が見事に調和したまさにフィルムムービー。
おそらく好き嫌いが分かれる作品だとは思います。
一般受けはあえて狙わず、かなり変化球好きじゃないと人生のベストムービーには入りづらいとも思います。
その上で僕はベストムービーに選びます！
ミュージカルではあるけれども、セリフや独特の間や演出にも重きを置いている点が、素晴らしいと感じました。
入り口を広く。でも蓋を開ければそこは実験的な現代ミュージカル。
作中で、ジャズが瀕死だという流れがありますが、ある意味では本作も過去ではなく、ミュージカルのひとつの未来として意識して作られているのかもしれません。
難しいことは抜きに、観る価値ありの傑作です！
