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ラ・ラ・ランドのsfcdaikickのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.5
大好きなミュージカルネタ&『セッション』の監督ということで仕事帰りに見てきた。

よかったけど、期待が高すぎたからかそこまでよいと思えなかった。少し残念。

ミュージカル映画って感情の喜怒哀楽を歌で表現するけど、楽しいときは歌うんだけど、怒哀のときは歌わずに表現するあたり、やっぱりストーリーで見せるのが好きなのかな。

ダンスシーンや歌のシーンで色彩豊かに撮ったり、照明をドラマティックにすることで引き込んだり、特定の音だけ際立たせる音響だったり、演出はすごくよかった。

ライアンゴズリングのピアノの演奏はしびれた。恋愛映画で夢に挫折した、裏寂れた感と哀愁を表現するの本当にすごい。滲み出てる。エマストーンとの喧嘩のシーンは傑作『君に読む物語』を彷彿とさせた。監督も影響受けたのかな?

エマストーンはアカデミー賞受賞したみたいだけど、相変わらずチャーミングで素敵でした。可愛くてスタイルいいのに、三枚目が似合うというか、昔のキャメロンディアスみたいなコメディがめっちゃハマってました。

エンディングは観客の期待や妄想を表現してくれたのかな?少し心残りな最後でした。
こういうエンタメの王道みたいな作品じゃなくて、舞台栄えするような単館系のニッチな作品の方がこの監督には合ってる気がする。次に期待。
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