花俟良王

ラ・ラ・ランドの花俟良王のレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.5
瞬く間とはこのこと。前作のケレン味がこんな形で花開こうとは思ってもいなかった。

ハリウッドの豪華さ陽気さ、そしてフランスの切なさがブレンドされたミュージカル映画へのオマージュ。

ミュージカルは未だに(ほそぼそと)作られてはいるものの、多くはブロードウェイ版の映画化のような気がする。ここまで「ミュージカル映画」として振り切ったのは珍しいのでは。その心意気を買われての高評価もあると思うが、最後の一捻りなど現代的な味付けも決まってるのがいい。

主演二人も大健闘。ゴズリンは線が細いのでアステア的かなと想像してたら、ちょっと肩が張るいかついジーン・ケリー的なダンスで微笑ましい。でも、喉がぱかっと開いた発声が聞けなかったのは残念。

それにしても、やけに批判的な意見が目に付く。筋肉脳的アクションならば「そういうものだ」と思って楽しむのに。これはミュージカル映画だよ?あり得ない話なんだから素直に楽しめばいいのにな、と思いました。
花俟良王

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