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ラ・ラ・ランドのshellのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
5.0
私は夢追い人にすらなりきれず挫折してしまった凡人なので、こういう話は本当につらい。自分にも好きだと思えるものはあるけど、人生をすべて使うほど好きかって考えると、そこまでじゃねえなと気づいている。
だから、自分の大切なものの中から、夢を叶えるってことを一番優先すべきこととして選んだ2人のことが、羨ましくて羨ましくて、くやしくって、心臓をボコボコに殴られる思いだった。

ミュージカル映画が苦手なのでずっとこのテンションだったらしんどいなと序盤は思ったけど、最後のたらればシーンではとうとう今年一番の大泣きをかましてしまった。
念願の夢を叶えたって、あの時ああしてたら、こうしてれば、なんてーのは山ほどあって、夢を一番にしなければ大切にできたはずのものだとか、生きるのはそういうことの積み重ねで、どんな人生にも後悔はあるんだろう。

相手が諦めそうになった時、2人はそれぞれのやり方で励まし合い、発破をかけ合っていた。ミアとセバスチャンの人生にとって、夢を叶えるためにお互いは絶対に必要な存在だったのだ。そういう関係性もあるんだよな。いいな。
それにしても夢を追いかけることって、そんなに大切で、楽しくて、素晴らしいことなのかよ。ちくしょう。うらやましいな。妬み嫉み。
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