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ラ・ラ・ランドのTakeBtzのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

デミアン・チャゼル監督最新作!

前作『セッション』は個人的には、マイベスト映画トップ10にブチ込まれてますが、今回も楽しみにしてました!

色々バタバタしてて、結局今更なタイミングになっちゃったけど( × д ×;)💦

『ラ・ラ・ランド』

素晴らしい音楽と、情熱的なダンスに彩られた最高に夢のような、だが本質は残酷過ぎる、紛れもなく現実の話、それが『ラ・ラ・ランド』だ❗️

売れない女優の卵ミア(エマ・ストーン)と、超絶に頑固過ぎてこれまた売れないピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)が、運命的に出逢い、すれ違いながらも、互いに寄り添い、夢のような充実した日々が始まるが~…的なベタな話なんだけどね。

音楽によって救われる2人の心と、一向に良くならない現実との対比の描き方がすこぶる上手い!

上手いってことは、とても哀しく、この上なく残酷なわけなんです…涙

ドラマのオーディションに落ちても、周りの奴らが俺の音楽を理解出来なくても、良き理解者である彼(または彼女)が居れば最高!幸せ!もう他には何もいらないのッ、さぁーーー‼︎‼︎

んなわけあるわきゃないッ‼︎

まぁ、もう既に色んな人が批評を書いてますから、ネタバレするのもアレなんで、あんまり詳しく書きませんが…

夢に生きる者同士だから寄り添えた2人だが、2人は夢に生きるが故に衝突するわけです。

そして、最終的にありえたかもしれない過去の面影が、2人の今の現実を虚しいものに変えてしまう。

そんなタラレバ(死語になる前に使うパターン!)を考えることすらナンセンスで空虚なんだけど、あの素晴らしかった過去の輝かしい日々は、やはり確かに“運命”だったと今更感じてしまう…その哀愁たるや…涙

チャゼル監督の前作『セッション』が、主人公のジャズドラマー青年が音楽の力、魔力を身をもって知るに至る話、最初で最後で最高の、“その瞬間”に到達する話ならば『ラ・ラ・ランド』は、その何歩も先、何倍も先の話。

音楽や演劇に魅了された主人公達が、夢や目標と言うぬかるみ、沼に足を取られて、沈みつつも踠きながら、地獄巡りをついには突破し、その先の到達点で痛感する、言い知れぬ孤独の話。

俺みたいにDJとか、いやDJに限らずバンドや歌や音楽を、またはアートや演劇や何らかのパフォーマーとか、それなりに真剣にやりながら、それが原因でプライベートや恋愛を犠牲にした経験のあるボンクラ共!

この『ラ・ラ・ランド』を観ろ!

そして、凹め‼︎
ベッコリとバコバコに凹め!

何かしらに逃げていた自分を引っ捕まえたり、今自分がやるべきことが見えてくるかもしれないよ!


◾︎追記
・オープニングのタイトルが出るまでのワンカットが最高過ぎる!これで1800円の価値はあると思うよ!

・ジョン・レジェンドは、いつまでもベビーフェイスで可愛いね✨

・つい先日、イベントでタップダンサーとコラボしたので、かなりタップのシーンは凄く楽しめた!運命的タイミングに感謝!

・前作『セッション』に引き続き、音楽とシンクロするようなカット割り、編集は相変わらず最高!映画は編集だ!って言葉に説得力ある作品です🎥✨
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