死霊ちゃん

ラ・ラ・ランドの死霊ちゃんのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
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夢をみていた。

こんなにぴったりなキャッチコピーがあるだろうか…と鑑賞後ずっと思っていた。最初の5分で映画の虜、最後の5分で完全にノックアウトされた。

ララランド。①〈米俗〉〔麻薬や酒に酔ったときに味わう〕陶酔境、恍惚、我を忘れた境地◆La-La Landとも表記される。 ②〈米俗〉ハリウッド、ロサンゼルス◆ロサンゼルス全体を指すこともあるが、特にハリウッドについて使われる場合が多い。 だそうです。題名が印象的だからずっと意味を調べたかった

1つ1つの音楽やセリフが今でも胸に残っていてずっと離れない。麻薬みたいな映画だなー。たぶん映画を見慣れた人でないとこの映画の真の価値ってわからないのかもしれない。未熟な私では表面をなぞるような感想になってしまいそう。ただ、監督は映画と音楽に対する愛情がとんでもないんだろうなと、それだけははっきりわかった。


一緒に観てくれた方が食事をしながらポツポツ零していたことが物凄くグッときたので下記。

車がその持ち主を象徴してるんじゃないか? プリウスは量産車でありネームバリューのある車、そのクルマに乗る人はステータスを気にし、夢を力のあるものに委ねる量産型の女性の象徴 、

だとすると、あのパーティの駐車場にはプリウスがたくさん止まっていた意味が繋がる。
キーをとってとミアがセブに頼んだ時に「キーはプリウスよ」と言い放つ。そしてミアはそんな量産型の女のままでいて良いのか悩んでいた。

丘の上でセブとダンスをし、夢をみる。
直後、金持ちの彼氏から電話がなり、その瞬間、プリウスがみつかる。=量産型の女に落ち着いてしまう。

ミアはセブに車に乗るか尋ねるが断り、自分のクルマに乗る。生産数の少ない古いモデルの。セブみたいな。

セブと距離を深めたミアはセブのクルマに乗ってジャズを好きになる…


だそうです。ライアン・ゴズリングの切ない笑顔が脳裏から離れないし、city of starsのメロディーがずっと頭に流れてる。麻薬。