なおぶみ

ラ・ラ・ランドのなおぶみのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

夢を追うのって、個人的にはけっこう怖いことで。
だって、夢を追ったら捨てなきゃいけないもの、諦めなきゃいけないものが出てくる時があるから。
どこかで決断すべき時がうまれる。

恋人や平穏な生活や週休2日や有給や税金や最新家電や海辺のデートやもろもろ、ようするにどっかで孤独になるんだよね。

それでも追わなきゃいけない夢だから、駆り立てられる自分を誤魔化して平凡な幸せに潜り込んでも、浸りきれない自分を分かっているから、
怯えと不安と情熱とともに、進むしかない瞬間はあって。
結果どんな形になるにせよ、幸せは、その瞬間を潜り抜けた先にあるのだと思う。

ラ・ラ・ランドの2人は、お互いが夢に進むと決意した瞬間に、別れを予感したと思う。それまでの2人は、2人で支えあっていて、悪くいえば、依存的な関係で。

でもセブが、ミアの夢を応援した瞬間、セブはその行為の意味と結末が痛いほどわかっていたと思う。
応援しなければ、2人はそのまま一緒にいられたかもしれない、けれど、それはできなかった。

夢を追うことの決意を描いた映画だと、個人的には思いました。
あ、音楽とダンスはとても素晴らしい。
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